今この瞬間にあるのはしあわせだけなんだ。


 

 

 

 

いぬっていう生き物は、なんでこんなにつよく、愛情深い

生き物なんだろうか・・・

 

 

 

 

たろうさんは、主に保健所に収容された高齢だったり、ハンデを持つ犬猫

をメインに保護活動をしているLucky Starのお姉さんの保護っこです。

 

 

 

 

  

たろうさんのことはこちらから→ いぬ、ときどきとり、たまにねこ。

 


 

 

札幌動物管理センターにひどい皮膚炎で毛が抜け落ち、

目やにで目が見えないほどひどい状態でLucky Star のお姉さんに

保護されました。

 

 

トリマーで元動物看護師のお姉さんのケアで日に日に

健康的になっていく。

 

 

だけど、和犬気質で一緒に暮らす仲間の保護猫、保護犬

とうまく付き合えず、襲ってしまうことがあり、

お家の中で自由に暮らすことが難しいこと、

里親さんが見つからず、2年半の間、たろうさんのことで、

いつも神経を張り巡らしていなければいけないこと・・・

 

優しいお姉さんだからこそ、悩みは日々の保護活動をする

うえでも大きくのしかかっていたのだと思うのです。

 

 

 

 

 

 

まだマリコさんと出会う前のたろうさん。

 

 

 2年半という歳月を経てたろうさんは

マリコさんという終生預かりと出会いました。

マリコさんにとっては始めてのわんことの暮らし。

週に一日の預かりから2日になり、3日になり1週間・・

そして終生預かりになり

マリコさんと息子さんから毎日たくさんの愛情を注がれて。

 

 

 

マリコさんと息子さんにとって

たろうさんが可愛くて、こころから大好きで、

家族としてたろうさんを大切にしてくれているのが伝わってきて。

 

 

 

 

 

 

 

たろうさんは愛するマリコさんと息子さんと海へ行ったり、山へ行ったり・・・

これからたくさんの嬉しい楽しい体験をしていくはずでした。

 

 

 

 そんなある日、たろうさんは倒れ、白血病の疑いがあり

余命宣告を受けてしまいました。

 

 幸い、お薬がきいて動ける日もあれば、お布団に寝たきりで

動けない日もあり・・・

 

 

体調の波がある中、札幌での撮影のタイミングで、お姉さんに

たろうさんとマリコさんの「家族写真」を撮らせていただけないかと

お願いしました。

 

 

 

 

闘病中のうちのこケアは相手が言葉が話せないこと

その苦しみを変わってあげられないこと、

そのただなかには出口が見えないことがあったり

精神的に辛いことが多々あります。

 

 

 マリコさんにとって、たろうさんは始めてのわんこ家族。

それがいきなり「白血病」の疑いだなんて・・・

お姉さんのサポートを受け取りつつ、

お仕事して、子育てもして、たろうさんの病と向き合う日々

がどれほど大変か、マリコさんとたろうさんの姿を、写真に撮って

 

その写真を見て、少しでも明日も頑張ろうと、マリコさんのちからになればと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 動ける日があり、また寝たきりで動けない日もあるたろうさんでしたが

この日、たろうさんは自分の足で歩いて、そしておだやかな表情を見せてくれました。

 

 

 

この撮影後、たろうさんはふたたび倒れ、そして愛するマリコさんに

心配をかけないように、また自分の足で立ち上がり、ご飯を食べ、トイレにゆき・・・

 

 

 

旅立つ前日までたろうさんは立ち上がり、マリコさんがちょっと眠った早朝に

そっと旅立っていったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

Lucky Star のお姉さん、保護っこ仲間も一緒に。

 

 

 

 

どれだけ手を尽くしても、その先に「死」しかなかったとき、

人は出来たことよりも出来なかったことを、そこにあるしあわせよりも

あたえられなかったことを考えたりするものです。

 

 

 

でも。

 

 

 

たろうさんがLucky Star の保護っことしてお姉さんのおうちで暮しててきたときも、

マリコさんの元でマリコさんと息子さんと暮らしてきたときも、

病と闘っていたときにも、たろうさんのいまそのときには大好きな人がそばにいて

たろうさんを見ていてくれる、愛情をそそいでくれる。。。。そこにはいつだって

「しあわせ」しかなかったんだとおもうんです。

 

 

たくさんがんばってきたたろうさんが最後に、

お姉さんや仲間たちに負担をかけずに安心して過ごせる場所・・

 

 

たろうさんが自らそんな場所としてマリコさんのおうちを

神様にオーダーしたのかもしれません・・・

 

 

 いぬという生き物は、愛する家族が、愛を与えてくれる大切な人が

そばにいてくれることが一番の幸せなんだな。

 

 

 

 

 

 

愛するマリコと。ラブラブだもな。たろう。

 

 

 

 

 

おれだら、いつだって

あいされてたもな。

 

 

しあわせだったもな。

 

 

おねえさん

マリコ、

おにいちゃん

 

 

もらった恩は

わすれないもな。

 

 

 

たろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の最後までクールでがんばりやで日本男児だったたろうさん。

おそらのうえから、おねえさんとマリコさんと息子さんのこと

見守っていてね。

 

 

ありがとう・・・

 

 

 

 


 

 

 

 お姉ちゃんの記事はこちらにも。